
1. 室伏広治とは? – 日本が誇る規格外アスリート
武井壮が唯一倒せない身体能力最強の男「室伏広治」。「金曜日のダウンタウン」ではネタのように扱われていましたが、元ラグビー日本代表の大畑大介選手、ケイン・コスギ選手をはじめ様々な日本屈指の身体能力を誇る男たちして「別格」と言わしめる存在です。
室伏選手は、日本陸上界の象徴であり、2004年アテネ五輪ハンマー投げ金メダリストです。室伏選手をめぐる逸話(というかほとんど事実)は絶えません。有名なところを上げると、
- 立ち幅跳び3.6m(練習後の披露した状態で)
- 立ち5段跳び18.3m
- たる投げ世界記録(10kgの樽を高さ8.25m投げる)
- ビーチフラッグでオリンピック短距離選手を圧倒 (圧倒的な瞬発力と体幹)
- 垂直飛び110センチ
- 100m走10秒6(高校生 専門外種目で)
- 握力最低127㌔ (余裕でハンドグリッパーを握った)
- トレーニングを極めすぎて教えられる人がおらず、自分でトレーニングを開発
- やり投げ初体験で国体2位(当日駐車場の石ころを投げて練習した)
- 進学時には日本中のスカウトマンが集結した。同年代の陸上選手は室伏が自分と同じ競技種目を選択しないことを願った。
- 若いころは超イケメン(嫉妬)
ハンマー投げの世界記録保持者として、他の上位選手がドーピング違反により失格している中、室伏選手は生涯を通じてクリーンな成績を残しています。室伏選手の84m86という記録は、世界第4位の記録ですが、室伏選手以外のハンマー投げの記録トップ10はすべてドーピングを行った選手の記録です。今回の記事では、そんな室伏選手の数々の記録(公式)を材料に大谷選手と比較しながら「室伏広治が野球に専念していたら、球速は何キロ出ていたのか?」という平成最大のロマンを考察してみました。
※あくまでエンタメとしてご覧ください
2. 野球に専念していたら? – 大谷翔平との身体能力比較
室伏選手と大谷選手の基礎的な身体能力を比較すると、以下のようになります
実際の筋力はもうすこし室伏選手のほうが強いと思われますが、今回はこれで比較してもらいました。
比較項目 | 室伏広治 | 大谷翔平 |
---|---|---|
身長・体重 | 187cm / 99kg | 193cm / 95kg |
背筋力 | 389kg(公式記録) | 300kg(仮定) |
瞬発力 | トップアスリート級の初速 | MLBトップクラスの脚力 |
筋力(全身) | 大谷比 +5%(仮) | 基準(100%) |
投球効率 | 1.03(仮定) | 1.00(基準) |
単純なパワーは筋量×出力(神経系)の掛け合わせで決まり、オリンピック級の選手ともなると、神経系は極まっているため、「筋量」が結果に直結することが多いです。特に重量上げなどの種目はそうですね。
しかし室伏選手の場合、一般的なハンマー投げの選手に比べ20キロ以上も体重が軽い中、異常な出力(神経系)と技術で体重差のハンデを乗り越えたという点がロマンを感じさせてくれます。なんでみんな室伏選手の投球フォーム、体型を目指さないの?と思うかもしれません。答えは、「やりたくてもできない」です。110㌔を超える体重だと、室伏選手の速さで回転することはできないですし、仮に体重を室伏選手並みに落とした場合、他の選手では体にかかる負荷に耐えられないのです。
3. 投球速度に関係する筋肉 – 野球とハンマー投げの共通点
投球速度に関係する筋肉群は、次の通りです:
- 下半身: 大臀筋、ハムストリングス、腸腰筋(地面反力の活用)。
- 体幹: 腹斜筋、腹直筋、脊柱起立筋(回転力と安定性の発生)。
- 上半身: 広背筋、三角筋、上腕三頭筋(ボールの加速)。
- 腕と手首: 前腕屈筋群(ボールのスピン補助)。
ハンマー投げと野球の投球は、これらの筋肉を連動させて最大のエネルギーを生む点で共通しています。室伏選手の「体重当たりの筋力密度」は桁違いで、これを投球に転用すれば、驚異的な球速が予想されます。
4. 実際の球速を計算 – 室伏選手の理想値は〇〇km/h!?
計算モデル

前提条件
- 大谷翔平選手の基準
- 筋力:300kg(背筋力ベース)体重:95kgリーチ:1.0(基準値)投球効率:1.00
計算では理想値168.8km/hと推定。 - 室伏広治選手の仮定
- 筋力:300kg × 1.05 = 315kg<389kg(背筋力よりは筋力全体の差は小さいと仮定し1.05を上限とする)
- 体重:99kg
- リーチ:0.97(身長差による減少)
- 投球効率:1.03(技術習熟後の仮定)
室伏選手の球速計算

5. 室伏広治が野球に捧げた人生 – 夢の可能性を追う
この計算から、室伏広治選手が若い頃から野球に専念し、大谷選手と同等のピッチング技術を習得した場合、理論的な球速は184.7km/hに到達する可能性があります。
実際には「投球効率」という概念があいまいであり、「体のバネ」とか「体のひねり」など数式化できない要素がありますので、この通りになるわけではありません。
ただ今回の計算では、比較的身体能力の差を小さめに設定しています。「体のバネ」などの不確定要素こそ、「全身がバネ」と言われる室伏選手の特筆すべき強さの一つであり、「体のエネルギーを効率的に物体に伝える天才」であることを考えれば、十分ありえる球速との見方も可能です。
この記録は、現実のMLB最速記録(169.1km/h)を大きく上回るものであり、もし彼が野球界に身を置いていたら、「究極の剛腕ピッチャー」として伝説を残していたかもしれません。
6. まとめ – 「KOJI MUROFUSHI」が世界を変えたかもしれない世界線
どの競技を選んでも世界一、もしくはそれに準じたレベルになっていたであろう室伏広治選手。
個人的には、世界最強の身体能力と言われるキングオブアスリート10種競技のトップに立っていた世界線が見てみたかったですね。なお、世界最強の身体能力の選手は現時点でケビン・マイヤー選手です。やばすぎるので、ぜひご覧ください。
マイヤー選手が世界記録を樹立した際の10種目の成績は以下の通りです:
100m走:10秒55
走幅跳:7m80
砲丸投:16m00
走高跳:2m05
400m走:48秒42
110mハードル:13秒75
円盤投:50m54
棒高跳:5m45
やり投:71m90
1500m走:4分36秒11
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