トランプコインを買ってはいけない：ミームコインで大失敗した筆者の体験談

トランプコインが話題沸騰！「メラニアコイン」「bybit」「bitbank」なども検索上位に

最近、SNSやニュースで「トランプコイン」「メラニアコイン」といった新しいミームコインが話題になっていますよね。
追い風となっているのが、イーロン・マスク氏の影響力。あの人が少しつぶやいただけで、価格が急騰する仮想通貨市場。「これはドージコインの再来か？」と騒ぐ声まで聞こえてきます。

これに乗れば自分も一攫千金できるのでは？と思う方もいるでしょう。

ましてや最近のビットコイン価格の上昇。
「今こそチャンス！」と感じている方、実際多いのではないでしょうか。

でも、私は声を大にして言いたい。
「その熱狂が危ないんです！」

なぜなら、かつて私も同じような熱に浮かされて、大失敗した人間だからです。
一つ断っておくと、トランプコインを今現在一般人が取引所で買えるかどうかも分かりません。今回はテクニカルな話ではなく、体験談をお伝えします。

30代前半、中堅社会人として仕事もそれなりに安定してきた頃のことです。
「そろそろ本業以外でも稼ぎたい」と考え、仮想通貨に手を出しました。

最初は手堅くビットコインを少額購入し、10万円の利益を得たんです。その数日で10万円儲けるという成功体験が、自分の中で「もっといける」という欲望を生みました。

ちょうどその頃、与沢翼さんが「これから伸びる」とおすすめしていた仮想通貨シンボル（XYM）に興味を持ったんです。

正直、彼の話を全面的に信じていたわけではありません。でも胡散臭さはありつつも、行動力や実績には「すごい人だな」と感心していました。

そして、気づいたらコツコツ積み立てていた800万円をXYMに投入していました。

購入価格は1枚45円。
しばらくしてXYMは一瞬60円台まで上がり、「これだ！もっと上がる！」と期待に胸を膨らませました。

でも、それがピークでした。
そこから、価格はどんどん下がっていきます。

最初は「まぁ、一時的な調整だろう」と楽観視していました。「損切」するという決断が、当時の未熟な私にはできなかったのです。でも、状況は日に日に悪化。最終的に現在の価格は2～3円です。

つまり、私は750万円以上の損失を抱えています。

売るに売れない、かといって持ち続けても回復の見込みはほぼゼロ。800万円というお金が、数字の上でほぼ「消えた」瞬間でした。

この体験から気づいたことがあります。仮想通貨市場は一般人には非常に厳しい戦場だということです。

市場には「クジラ」と呼ばれる、膨大な資金を操る大口投資家やファンドが存在します。彼らは市場の動きをコントロールし、私たちのような個人投資家が「今がチャンスだ！」と思うタイミングでうまく売り抜けるのです。

その結果、私たちは彼らの利益のための“エサ”になってしまうのです。

失ったのはお金だけではありませんでした。
メンタル面のダメージが本当に大きかったんです。

「あの800万円があれば、今頃…」という後悔が頭を離れません。どれだけ自己責任だと言い聞かせても、消えたお金のことを思い出すたびに気分が重くなるんです。

私の場合、生活防衛資金を使ったわけではなかったので、家庭崩壊など生活が破綻することはありませんでした。それでもこの苦しさ。

もし生活費や借金を仮想通貨につぎ込んでいたら…と想像すると、背筋が凍ります。実際に人生を狂わされた人もいるでしょう。

誤解のないように言っておきますが、仮想通貨そのものが悪いわけではありません。
ビットコインやイーサリアムのように、安定して価値を持つコインも存在しますし、ブロックチェーン技術は今後の社会に大きな影響を与えるでしょう。

しかし、私たちのような一般人が「一攫千金」を狙ってミームコインや草コインに手を出すのは、非常に危険です。
特にトランプコインのように、短期的な人気で急騰するタイプの銘柄は、リスクが非常に高い。

もし仮想通貨を始めるなら、以下のことを忘れないでください。

この記事とは関係ないですが、もし仮想通貨で儲けても、そのお金で別の仮想通貨を買うときは気を付けてくださいね。確定した時点で税金がかかりますから！その後新しい通貨で損失を出してしまったら借金地獄になってしまいますよ。

トランプコインやミームコインの魅力に浮かされて、私のような失敗を繰り返してほしくありません。
冷静な判断と堅実な資産運用が、あなたの未来を守ります。

熱狂の中で冷静さを失うと、簡単に大損してしまいます。
トランプコインがどんなに話題でも、「慎重になれ」という言葉を心に刻んでください。