「新潟ってどんなところ?」と聞かれたときに、まず思い浮かべるのは「お米」「海鮮」「日本酒」といったところ。ただ、この辺りは実際に新潟で暮らしたことがなくても予想がつきそうなもの。今回は、転勤で10県以上を回っている筆者が新潟異動となり、4年間住んで「こんな感じね」と体感したことを紹介します。新潟と言えば東北から南西まで300㌔に渡る大きな県ですが、今回は新潟市内、それも新潟駅の北側~万代シティ~古町エリアでの生活を想定した、ニッチでリアルな内容です。

1. 天気予報当たらなすぎ問題
新潟では、天気予報にあまり期待しないほうが良いです。
東京に暮らしている感覚で天気予報に絶大な信頼を置くと後悔します。
新潟は日本海から上陸する大気の通り道。そのため圧倒的に曇りの日が多いです。
そしてまとまった雲というよりは、隙間のある雲が延々と流れてくるのです。
「傘を持っていくかどうか」で迷っている間に、小雨が降ってきたり止んだり…そんな日常です。
気象予報士の方にとっても、 新潟の予報が難易度最高レベルなのではないでしょうか…
青空が見える日はテンションが上がります!
2. 虫が少ない!夏でもゴキブリはほぼ出ない!
新潟市内で暮らして驚いたのは、虫の少なさ。
特に夏場、蚊やゴキブリの出現頻度が低いのはありがたいです(飲食店付近などは除く)。
湿気が多い土地柄なので「虫が多いのでは?」と身構えていましたが、予想以上に快適でした。
新潟に限らず、虫が苦手な人は寒い地域推奨です。
3. アクセスの良さは転勤族・単身赴任もうれしい、ただし県内(鉄道)除く
新潟は基本車社会ではありますが、新潟市内、特に万代や古町エリアはバスが充実しています。
「これ本数が多すぎて採算取れてるの?」と心配になるほど、山手線並みかそれ以上に頻繁に巡回バスが来ます。ちょっと駅に行こう、というときには本当に便利です。
しかし、交通系ICカードを使わない場合の料金が260円など、やや中途半端な金額なのが気になる点。
ICカードを作れって話ではあるんですけど、そんな頻繁には使わないので、いざ乗る際にバスに乗るために小銭崩さなきゃっていうのが少しストレスになったりします。
新潟駅から新幹線に乗れば、東京へアクセスは約3時間です(値段は11,000円ぐらい?)。
安く済ませたいという事情がある場合には、万代バスセンターからは高速バスが多数運行しており、新宿バスタ行はもちろん、大阪のユニバ行、長野、仙台、福島など各都市への直行できます。
4. 純喫茶が多い!昭和の雰囲気が残る
新潟市内には、昭和の香り漂う純喫茶が数多く点在しています。
駅近にはスターバックスやタリーズといったどの町にもある有名チェーンもありますが、私の一押しは純喫茶です。
古町エリアを散策していると、ノスタルジックな雰囲気のカフェや喫茶店に出会うことがしばしば。
シャモニー、カリオン、プラムなど昭和を感じさせるお店三宅さん。
全国チェーン店とは違った、落ち着いた時間を楽しむことができます。
5. マンションにインターネットが標準装備
転勤族として結構うれしかったのは、新潟市内の賃貸マンションでは、最初からインターネットが開通している物件が多いことですね。
「回線工事の手続きが面倒だな…」と思っていましたが、その必要がなくすぐにネットが使える環境は本当に助かります!
他県では、ネット導入まで1か月待ちですと言われたこともあり、ネット人間としては地獄の日々を過ごしたことがあります。
また、プロバイダー契約料は通常5,000円ほどだと思うのですが、それが不要なので家賃に無理なく下駄を履かせられるというのは魅力かもしれませんね。
6. アルビレックス好き多すぎ問題
仕事でお世話になる地元の人、商店の人みんな「アルビレックス新潟」好きすぎる。
週末には必ずビッグスワン(会場)に見に行くという人に何人もあってきた。
そういう人たちが週末にはオレンジ色のユニフォームを着て大挙して応援に行く関係で、町中でオレンジ色の服の人を見かける率が異常に高い。
詳しくはないが、地元の有力企業がサッカーチームを運営しており、新潟出身の方は成長過程でアルビレックス新潟好きになるように刷り込まれているとかどうとか(笑)
余談ですが…意外とそうでもないこと
海鮮うめー!はちょっと誇張気味?
新潟といえば新鮮な海鮮のイメージがありますが、市内の普通の居酒屋や寿司屋では「そこそこ値段がする」ことが多いです。また、品質もめちゃくちゃ上質かと言われれば普通な気がしました。回らないお寿司なども行かせていただきましたが、過剰期待は禁物かもしれません。
意外と物価は都会と変わらない
土地などはもちろん東京等と比べたら安いですが、外食や日用品の価格は都会と大差ない印象です。競争が少ないせいか、神奈川などの「OK」や「いなげや」といった比較的お値打ちなスーパーのほうが品質も高く値段も安い気がします。地方だから安いとは限りません。
まとめ
新潟市内での生活は、天気やバス事情など「独特のローカル感」を楽しめる一方、意外と現実的な課題もちらほら。特に、曇りの日が多いというのが個人的にはなかなか慣れなくて、少しメンタルにも影響を与えるので、新潟に限らず日本海側に住もうという人は意識したほうがいいと思います。
とはいえ万代や古町エリアを拠点にしていると、便利さと地方らしさのバランスが取れていて、住むには十分魅力的な場所です!
もしサラリーマンの方が新潟への異動になったり、移住を考えているなら、実際に住むエリアの特徴をリサーチしてから決めるのがおすすめです。
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